『熊はどこにいるの』 木村紅美
『熊はどこにいるの』
木村紅美 / 河出書房新社 / 四六判上製 / 192P
「これほどの強度の小説は滅多にないし、ここには真の意味での熊がいる。」ーー古川日出男
「いつかこんな夢の中に自分もいたような気がする。止まらない余震のような小説。」ーー斎藤真理子
生きるためにもがく者、
死ぬための場所を探す者ーー
暴力から逃れた女を匿う山奥の家に暮らす、リツとアイ。
津波ですべてを失ったサキと、災後の移住者であるヒロ。
震災から7年の地で、身元不明の幼子をめぐり、4人の女たちの運命が、いま、動き出す。