『サラゴサ手稿』下巻 ヤン・ポトツキ
『サラゴサ手稿』下巻
ヤン・ポトツキ 著 / 工藤幸雄 訳
東京創元社 / 文庫判並製 / 400P
第四十二日から第六十六日まで、そして大団円。
ついに壮大で奇想天外な物語が、その円環を閉じる。
巻末に「第四十七日」の異本と、
訳者による「ヤン・ポトツキについて」を併録。
工藤幸雄による異本『サラゴサ手稿』の全訳
迷路のように複雑で奇想天外な物語は、六十六日間に亘り読者を翻弄し続けたが、ついに思いもよらぬ形でその円環を閉じる。今世紀に入り真正版にあらぬ異本とされた本版だが、その魔術的なほどの魅力で読者を惹きつけてやまない。巻末に付録として「第四十七日」の別版も併録、訳者による「ヤン・ポトツキについて」も収めた。