『小説のように』 アリス・マンロー
『小説のように』
アリス・マンロー 著 / 小竹 由美子 訳
東京創元社 / 文庫判並製 496P
本を買う。頁をめくる。あの日の自分に出会う。
音楽家がふと手にした小説には、彼女自身の若き日が、ある少女の目を通じて綴(つづ)られていた。ページをめくるにつれ、過去が思いもかけない景色を見せる──表題作「小説のように」ほか、孤独な女性と殺人犯との対話が震えるほどの余韻をもたらす「遊離基(フリーラジカル)」など、長い人生に訪れる、あまりにも忘れがたい一瞬を捉えた十の物語。
ノーベル文学賞に輝く短篇小説の女王、待望の初文庫化。
訳者あとがき=小竹由美子/解説=井上荒野
■目次
「次元」
「小説のように」
「ウェンロック・エッジ」
「深い穴」
「遊離基(フリーラジカル)」
「顔」
「女たち」
「子供の遊び」
「木」
「あまりに幸せ」