『朝と夕』 ヨン・フォッセ
『朝と夕』
ヨン・フォッセ 著 / 伊達朱実 訳
国書刊行会 / 四六変型判上製 / 152P
演劇、詩でも文学の新境地を切り拓いて注目され「言葉で表せないものに声を与えた」としてノーベル文学賞を受賞した、ヨン・フォッセの珠玉の小品。
〈第一部 誕生〉ノルウェー、フィヨルドの辺の家。息子の誕生を待つオーライ。生まれた子はオーライの父親と同じヨハネスと名付けられ、やがて漁師となる。
〈第二部 死〉コーヒーを沸かしパンに山羊のチーズをのせる……老いたヨハネスの、すべてが同じでまったく異なる一日がはじまる……
フィヨルドの風景に誕生の日と死の一日を描き出した、神秘的で神話的な幻想譚。
夢を見るような味わいの一冊。