『ほどける骨折り球子』 長井短
『ほどける骨折り球子』
長井短 / 河出書房新社 / 四六判並製 / 208P
自分の「弱さ」と「強さ」に苦しむ男女の”守りバトル”、その結末は?
妻の球子は俺を庇って骨折ばかりする。
俺も球子を守りたくて、夫婦で”守りバトル”に没頭する。
ある日、勤め先に俺が会社の金を横領していると電話が入りーー。
ー「ほどける骨折り球子」
無名モデルのキヌは、映画の撮影で粗雑な扱いを受ける中で、女の幽霊が見えるようになり……。
「見えない存在」にされてきたふたりが革命を起こす!
ー「存在よ!」
奇想天外、だけど愛おしい。
不均衡な関係性に縛られた心を解き放つ小説。