『スイマーズ』 ジュリー・オオツカ
『スイマーズ』
ジュリー・オオツカ 著 / 小竹由美子 訳
新潮社 / 四六変型判 / 160P
わたしたちはどんな痛みからも解き放たれる。
泳いでいる、そのときだけは。
過食、リストラ、憂鬱症――地下の市民プールを愛し、通いつめる人達は、日常では様々なことに悩み苦しんでいる。そのうちのひとり、アリスは認知症になり、娘が会いに来ても誰なのかわからなくなって、ついに施設に入ることになる。
瞬時にきえてしまうような、かけがえのない人生のきらめきを捉えた米カーネギー賞受賞作。