『地球の果ての温室で』 キム・チョヨプ
『地球の果ての温室で』
キム・チョヨプ 著 / カン・バンファ 訳
早川書房 / 四六判並製 / 384P
滅亡寸前の悲惨な時代から、ようやく復興した地球。
あのとき世界を救った、二人と二人の真実とは……
ダストという毒物の万延による動植物が死に絶える大厄災から、ようやく復興を遂げて60年。
生態学者のアヨンは、謎の蔓草モスバナの異常繁殖を調査しているとき、その地で青い光が見えたという噂に心惹かれた。
幼い日に不思議な老婆の温室で見た記憶と一致したからだ。
アヨンはモスバナの秘密を知る者を探すうち、この世界を復興させたとされる女性の一人・ナオミにたどり着く。
彼女はアヨンに、自らの過去を語りだすーー。
韓国の新世代SFシーンを牽引する著者による長篇第一作。