『さびしさについて』 植本一子、滝口悠生
『さびしさについて』
植本一子、滝口悠生 / 筑摩書房 / 文庫判並製 / 256P
ひとりだから、できること
ひとりをおそれる写真家と、
子どもが生まれた小説家による
10往復の手紙のやりとり。
母のこと、子どものこと、文章を書くこと、社会のこと、戦争のこと、過ぎ去った日々のこと。
近所に住む写真家と小説家が、ときに応答しながら、親密な手紙を交わす。
気持ちよい正直さと、心地よい逡巡にあふれるやりとりが、いつしか読者の記憶を掘り起こしていく。
完売した自主制作本『ひとりになること 花をおくるよ』に、あらたな2往復のやりとりを加え文庫化。