『方形の円 偽説・都市生成論』 ギョルゲ・ササルマン
『方形の円 偽説・都市生成論』
ギョルゲ・ササルマン 著 / 住谷春也 訳
東京創元社 / 文庫判並製 / 224P
紙上に生みだされ、崩壊してゆく36の空想都市たち
カルヴィーノ『見えない都市』と同時期に構想され、
SFの女王ル=グインも愛した
東欧の異才による珠玉の掌編集
ヴァヴィロン(格差市)、アラパバード(憧憬市)、ヴァーティシティ(垂直市)……36もの短い断章から浮かびあがる、架空都市、幻想建築、そして虚像国家の創造と崩壊。カルヴィーノ『見えない都市』に先駆けて発表され、一読したアーシュラ・K・ル=グインが自ら翻訳を熱望した、ルーマニアの鬼才の知られざる傑作がついに文庫化。