『性差別の医学史 医療はいかに女性たちを見捨ててきたか』 マリーケ・ビッグ

『性差別の医学史 医療はいかに女性たちを見捨ててきたか』
マリーケ・ビッグ 著 / 片桐恵理子 訳
双葉社 / 四六判並製 / 328P

医学はいつになったら「本当の科学」になるのか?「心臓発作は“ヒステリー”」「HPV(ヒトパピローマウイルス感染症)は“女性だけの病気”」「卵子は“精子をただ待つ無力な存在”」…心疾患、骨、幹細胞、更年期、セックス、ホルモン、そして生殖。長らく「男性の身体」だけを基準としてきた医学は、いつしかあらゆる領域に男性優位主義を浸透させ「非男性の身体」の声を聞くことなく発展した結果として、人間を測りまちがい、不平等を温存し、健康を害しつづけている。この現状をいかに正し、医学と科学をいかに未来に導くべきか。医療をジェンダーバイアスから解放し、「すべての身体」を救うものにするための必読書。

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