『大阪の生活史』 岸政彦 編

『大阪の生活史』
岸政彦 編 / 筑摩書房 / A5判並製 / 1280P

150人が語り、150人が聞いた大阪の人生。

大阪に生きる人びとの膨大な語りを1冊に収録した、かつてないスケールで編まれたインタビュー集。


こういう話はどこにでもあるものだろう。でもやっぱり、大阪だな、と思う。
この街に三五年以上住んで、やっぱりここがいちばん良い街だと思っている。
もちろん、どの街も、それぞれが世界でいちばん良い街だ。
それはちょうど、飼ってる猫が世界でいちばんかわいい、ということに似ている。ほかの子を飼っていたら、もちろんその子が世界でいちばんかわいい猫ということになる。世界中の猫が、それぞれ、世界でいちばんかわいいのだ。
だから、大阪が世界でいちばん良い街だ、ということと、それぞれどの街も世界でいちばん良い街だ、ということは、矛盾しない。
だが同時に、大阪がどうしても合わず、嫌になって出ていくひとも多い。そういうひとにとって大阪は、世界でいちばん合わない、嫌な街ということになるだろう。
それもまた別に矛盾しない。
大阪は、世界でいちばん良い街で、世界でいちばん嫌な街で、要するにそれは、世界でいちばんふつうの街で、世界でいちばんどこにでもある街だ。
すべての街が、世界でいちばんどこにでもある街である。
そこで生まれ、暮らして、死んでゆく、世界でいちばんありふれた私たち。
(……) この本に、私が付け加えることは、何もない。
とにかくもう、読んでください、としか言いようがない。一五〇人の生活史はどれも、ほんとうに、しみじみと、ただおもしろい。ここにはあらゆる喜びがあり、あらゆる悲しみがあり、あらゆる希望とあらゆる絶望がある。ここには大阪という街がある。
── (岸政彦「あとがき――世界でいちばん、普通の街」より抜粋)

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