『思い出すこと』 ジュンパ・ラヒリ
『思い出すこと』
ジュンパ・ラヒリ 著 / 中嶋浩郎 訳
新潮社 / 四六判変形 / 222P
詩集か、エッセイか、あるいは小説か――。
円熟の域に達したラヒリの文学的冒険にみちた最新作。
ローマの家具付きアパートの書き物机から、「ネリーナ」と署名のある詩の草稿が見つかった。インドとイギリスで幼少期を過ごし、イタリアとアメリカを行き来して暮らしていたらしい、この母・妻・娘の三役を担う女性は、ラヒリ自身にとてもよく似ていた。――
イタリア語による詩とその解題からなる、もっとも自伝的な最新作。