『遠い声、遠い部屋』 トルーマン・カポーティ
『遠い声、遠い部屋』
トルーマン・カポーティ 著 / 村上春樹 訳
新潮社 / 四六判変型 / 286P
アメリカ文学界に衝撃を与えた記念碑的デビュー作を、村上春樹が新訳。
新鮮な言語感覚と幻想に満ちた華麗な文体で構成された本作は、1948年に刊行されるやいなや、アメリカ中で大きな波紋を呼び起こした。父親を探してアメリカ南部の小さな町を訪れたジョエル少年の、近づきつつある大人の世界に怯え屈折する心理と、脆くもうつろいやすい感情とを描いた半自伝的なデビュー長編。