『哀れなるものたち』 アラスター・グレイ
『哀れなるものたち』
アラスター・グレイ 著 / 高橋和久 訳
早川書房 / 文庫版並製 / 536P
ヨルゴス・ランティモス監督×エマ・ストーン主演の映画原作
19世紀末、グラスコー。異端の科学者バクスターは驚異の手術に成功する。
身投げした女性に胎児の脳を移植して蘇生させたのだ。
その女性ーー成熟した肉体と無垢な精神をもつベラは、バクスターの友人マッキャンドルスら男たちを惹きつける。
彼らの思いをよそにベラは旧弊な街を飛び出し、旅するなかで急速な成長をとげる。
そのとき、彼女が知った真実とは……
知的な仕掛けと奇想によって甦るゴシック小説の傑作。
天才医師と、奇怪な手術で蘇生された女がいた。そう記された古書に魅せられた作家はある行動に出る。映画化原作