『学ぶことは、とびこえること 自由のためのフェミニズム教育』 ベル・フックス
『学ぶことは、とびこえること 自由のためのフェミニズム教育』
ベル・フックス 著 / 里見 実 監修,翻訳 / 朴和美,堀田碧吉原令子 翻訳
筑摩書房 / 文庫版並製 / 368P
境界を越え出ていくこと、それこそが自由の実践としての教育だ。
ブラック・フェミニストが自らの経験をもとに語る、新たな教育への提言。
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肌の色、ジェンダー、階級といった差異を前にして、すべての人に開かれた「学びの共同体」をつくることはできるか。まず自分自身を批判的にみつめ、変えるための教育はいかにして可能か。ブラック・フェミニストの大学教師であるベル・フックスが自らの経験をもとに、学生と教師の双方に語りかける。教室での性差別や人種差別にどう対処するか、異なる経験をいかに語り合うか、学ぶことの歓びと不安……。フレイレの批判的教育学やフェミニズムの教育思想、黒人教師の教育実践を導きに語る本書は、様々な境界を越え出る「自由の実践としての教育」のためのヒントに満ちている。
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教室をどう変える?
肌の色、ジェンダー、階級の囲いを破るために。
ベル・フックスが教師と学生に語った名著。
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【目次】
はじめに
1 関与の教育
2 価値観に革命を―多様な文化を尊重するために
3 変化を恐れない―多様な文化のなかで教える
4 パウロ・フレイレ
5 解放の実践としての理論
6 本質主義と経験
7 姉妹の手をとって―フェミニストの連帯
8 フェミニスト的に考える―いま教室で
9 フェミニストの学究生活―黒人研究者として
10 教えの共同体をめざして―ある対話
11 言葉―新しい世界と、そして新しい言葉を
12 教室の内なる階段を見据える
13 教育過程とエロス、エロティシズム
14 エクスタシー―とめどなき教えと学び
新版訳者あとがき
解説 ベル・フックスを学び直すこと(坂下史子)