『祝福』 高原英理
『祝福』
高原英理 / 河出書房新社 / 四六判上製 / 256P
定価 2,300円+税
「呪なのか祝(しゅく)なのかもわからない言葉が今しばらくはこの世に残されている」(本文より)――
9つの世界で放たれた「言葉」が時空を超え、波紋のように響き合う傑作小説!
【推薦文】
「自傷行為を繰り返しながらネットに言葉を流す少女、架空の⼩説にまつわる評論を書く何者か、あるブログの言葉を聖典として発生する宗教、口伝でしか作品を残さなかった詩人……
世界から生まれた言葉が、やがて世界を蝕んでいく。
高原英理の小説を読むと、つくづく小説とは言葉で作られる芸術だと実感する。
映像や絵では絶対に創れない、言葉の典雅な宮殿に迷い込んでほしい。」
ーー渡辺祐真氏(書評家・ゲーム作家)