『風をとおすレッスン 人と人のあいだ』 田中真知
『風をとおすレッスン 人と人のあいだ』
田中真知 / 創元社 / 160P
シリーズ「あいだで考える」創刊!不確かな時代を共に生きていくために必要な「自ら考える力」「他者と対話する力」「遠い世界を想像する力」を養う多様な視点を提供する、10代以上すべての人のための人文書のシリーズ。*『風をとおすレッスン――人と人のあいだ』中東やアフリカで長年過ごしてきた著者が、旅の経験や、古今東西のさまざまな文化や文学作品などの例をとおして、人と人との「あいだ」、また自分自身の中の「あいだ」を見つめ、そこに風をとおし、互いに自由になれる関係をつむぐ道を考える。迷いや悩みの多い10代やすべての方たちにとって、「私」も他者も大切に、軽やかに生きていくレッスンとなる一冊。(装画:nakaban)
目次
はじめに
1章 「私」の中の小さな私たち
あひるとかっぱと旅してみれば
「私」の中の小さな私たち
人を絶望から救いあげる力とは
2章 対話と〈間【ま】〉
村の寄り合いとオープンダイアローグ
他人が考えていることが、すべてわかったら……。
対話の空間をつくるために
「むだ」が教えてくれるもの
3章 人への距離
レコードと恋愛
ちがう人生があったかもしれない
カメと、期待しないコミュニケーション
たまにはダチョウになってみる
「無敵の人」と馬鹿一
4章 物語と焚き火の時間
焚き火の時間
ひとりでいること、いっしょにいること
出会った関係に別れはない
おわりに
人と人のあいだをもっと考えるための 作品案内