『その昔、N市では カシュニッツ短編傑作選』 マリー・ルイーゼ・カシュニッツ
『その昔、N市では カシュニッツ短編傑作選』
マリー・ルイーゼ・カシュニッツ 著 / 酒寄進一 訳
東京創元社 / 四六判上製 / 224P
ある日突然、部屋の中に巨大な鳥が現れる「ロック鳥」、旅行から帰ったら、自分が死んだと知らせてきた女がいたという話を聞く「六月半ばの真昼どき」、見た夢と現実が区別がつかなくなっていく少女を描く「ジェニファーの夢」、間違えて違う船に妹を乗せてしまった兄のもとに、常軌を逸していく妹の手紙が届き続ける「船の話」。日常に幻想が忍び込み、人間心理の恐さが背筋を震わせる。戦後ドイツを代表する女性作家の粋を集めた、本邦初訳7作を含む全15作の傑作短編集!
■目次
「白熊」
「ジェニファーの夢」
「精霊トゥンシュ」
「船の話」
「ロック鳥」
「幽霊」
「六月半ばの真昼どき」
「ルピナス」
「長い影」
「長距離電話」
「その昔、N市では」
「見知らぬ土地」
「いいですよ、わたしの天使」
「人間という」