『うどん陣営の受難』 津村記久子
『うどん陣営の受難』
津村記久子 / U-NEXT / 四六変型判並製 カバーなし / 104P
「控えめに言って、どっちもくそ」
四年ごとに開かれる会社の代表選挙。一回目の投票は票が散らばったため、上位二名による決選投票が行われることになった。現体制は手堅い保守層から支持を集め、二番手につく候補は吸収合併した会社のプロパー社員のリストラ等過激なスローガンを掲げる。接戦が予想される中、両陣営共に動向を窺うのは、一回目で三位につけた候補の支持者たちであった。運動員の送り込み、ハラスメント手前の圧力、上司からの探り…。
現社長か過激な二番手か。両陣営の醜聞合戦、囲い込み工作……代表選挙をめぐる社内政治の面倒臭さをリアルにコミカルに描く、ドタバタコメディ!