『ドライブイン・真夜中』 高山羽根子
『ドライブイン・真夜中』
高山羽根子 / U-NEXT / 四六変型判カバーなし / 148P
移民は二通りの生き方を選択させられる。
セイカツシャかヒョウゲンシャか。
ある日、セイカツシャである主人公は、勤めるドライブイン・レストランにやってきた刑事から「テロの予告があった」と知らされる。予告日は、ヒョウゲンシャの互助組織であるトモダチのパーティが開かれる日でもあった。突然世話することになったノラ犬、騒擾の予告、深夜の乱痴気騒ぎ、それぞれが絡み合い行きつく結末は?
移民と差別の問題に焦点を当て、現在と地続きの近未来を鋭利な筆致で描きとる今読みたいディストピア小説。