『私の彼女と女友達』 チョ・ウリ
『私の彼女と女友達』
チョ・ウリ 著 / カン・バンファ 訳
書肆侃侃房 / 四六判並製 / 216P
どこにいても、必ず自分を守って。 それが私たちを守ることになるから。
クィア・労働・女性問題など、今を生きる女性たちをときにリアルに、ときにさわやかな余韻で描き出すチョ・ウリ初の短編集。
表題作「私の彼女と女友達」など八編を収録。初邦訳。
<あらすじ>
「私の彼女と女友達」
五年間同棲している私の彼女、ジョンユンには四人の大親友がいる。ミンジ、ジヘ、ジヨン、スジン。「ジョンユンの彼女なら、私たちの友達も同然でしょ」彼女たちはみんな私に会いたがるけど、私はその誰にも会ったことがない。ジョンユンに誘われても、誰の結婚式にも行かない。
ついにジョンユンの親友たちに会ってみることを決めた日、かつて私が憧れを抱くも苦い決別を迎えたひとりの女性から手紙が届く。
「非婚式にご招待します」
【もくじ】
私たちがハンドルをつかむとき
11番出口
ミッション
私の彼女と女友達
ねじ
物々交換
ブラック・ゼロ
犬五匹の夜
著者あとがき
訳者あとがき
<著者あとがきより>
私を苦しめ、私が苦しめた、それでもやっぱり私を笑顔にし、喜ばせてくれた、小説のなかのすべての女性たちへ。私の立つ場所に共に立っていた彼女たちへ。私の彼女と女友達へ。
それぞれが望んだとおりに幸せであってほしい、心からそう願っていると伝えたい。