『休館日の彼女たち』 八木詠美
『休館日の彼女たち』
八木詠美 / 筑摩書房 / 四六判 / 160P
紹介されたアルバイトは美術館のヴィーナス像とのラテン語でのお喋りだった!?
算数で「平行」を習ったときから、ひとには見えない黄色いレインコートに身をつつむことになったホラウチリカ。ある日、大学の恩師から紹介された仕事は古代ローマの女神像のおしゃべり相手だったー。誰もがコミュニケーション不全を抱える世界で、有機物と無機物の境界すら越えて、わたしとヴィーナスは手に手を取り合い駆け出していく。新しい関係性の扉をひらく無敵のシスターフッド小説!!