『世の人』 マリヲ
『世の人』
マリヲ / 百万年書房 / 四六変型並製 / 192P
「三回目の逮捕の後、もう本当にダメかも知れない、という気持ちと、確実になった刑務所生活を一秒でも短くしたいという気持ちから、ダルクに通所することにした。アルバイトとダルクを両立させていること(社会生活に問題がなく薬物依存を認めその治療にあたっていること)、家族、友人との関係が良好であること(社会的な受け皿があること)が、裁判において有利に働くらしいということをプッシャーの友人に教えてもらったからだった。」(本文より)
引いても押しても地獄ならってとことん逃げて、でもこんなところにたどり着かなくてもいいやんなあ。
ーー大阪淡路在住のラッパー・マリヲによる、這いずり回る日々の記録。