『惑う星』 リチャード・パワーズ
『惑う星』
リチャード・パワーズ 著 / 木原善彦 訳
新潮社 / 四六判上製 / 388P
地球を憂う少年の心を、亡き母の愛が解き放つ。科学と情感が融合する傑作。
パパ、この惑星に僕の居場所はないの? 地球外生命の可能性を探る研究者の男、その幼い息子は絶滅に瀕する動物たちの悲惨に寄り添い苦しんでいた。男は彼をある実験に参加させる。MRIの中で亡き母の面影に出会った少年は、驚くほどの聡明さを発揮し始め――現代科学の最前線から描かれる、21世紀の「アルジャーノン」。