『ジャクソンひとり』 安堂ホセ
『ジャクソンひとり』
安堂ホセ / 河出書房新社 / 四六判上製 / 160P
アフリカのどこかと日本のハーフで、昔モデルやってて、ゲイらしい―スポーツブランドのスタッフ専用ジムで整体師をするジャクソンについての噂。ある日、彼のTシャツから偶然QRコードが読み取られ、そこにはブラックミックスの男が裸で磔にされた姿が映されていた。誰もが一目で男をジャクソンだと判断し、本人が否定しても信じない。仕方なく独自の調査を始めたジャクソンは、動画の男は自分だと主張する3人の男に出会い―。研ぎ澄まされた視線と痛快な知恵で生き抜く若者たちの、鮮烈なる逆襲劇を描いたデビュー小説!
第59回文藝賞受賞作。