『芥川龍之介・菊池寛共訳 完全版 アリス物語』 ルイス・キャロル 著 / 澤西祐典 訳補・注解
『芥川龍之介・菊池寛共訳 完全版 アリス物語』
ルイス・キャロル 著 / 澤西祐典 訳補・注解 / グラフィック社 / 256P
芥川龍之介・菊池寛による『不思議の国のアリス』幻の名訳が、約100年の時を超えて「完全版」として復刊!
もし『不思議の国のアリス』を日本の文豪が翻訳したら?
そんな夢のような構想が現実となったのが、1927年刊行の『アリス物語』。
芥川龍之介と菊池寛による訳文は、アリスや不思議の国の登場人物たちがいきいきとユーモラスに描かれ、今なお色あせない魅力にあふれています。
原書には脱落箇所などいくつかの不足な点がありましたが、本書ではそれらを補い、さらに注釈や解説も付加して「完全版 アリス物語」として甦らせました。
アリスや芥川・菊池ファンの方はもちろん、『不思議の国のアリス』をはじめて読む方にもおすすめできる一冊。
【目次】
◆はじめに
完全版 アリス物語
一章 兎の穴に落ちて
二章 涙の池
三章 コーカスレースと長い話
四章 兎が蜥蜴のビルを送り出す
五章 芋虫の忠告
六章 豚と胡椒
七章 気違いの茶話会
八章 女王の球打場
九章 まがい海亀の物語
十章 海老の四組舞踏
十一章 誰がお饅頭を盗んだか
十二章 アリスの証言
◆注釈
◆解説 本書の成り立ち
◆あとがき 文豪たちのアリス―― 〝お饅頭〟はどこからやって来た?