『家(チベ)の歴史を書く』 朴沙羅
『家(チベ)の歴史を書く』
朴沙羅 / 筑摩書房 / 文庫判 / 384P
「個人の人生を、どう歴史として残せるのだろう」
「自分の親戚がどうやら「面白い」らしいことは知っていた」
社会学者である著者は、済州島から日本へ来た親族にインタビューする。
「社会学は過去をどのように扱えるのか」「ひとの語りを聞くとはどういうことか」自問しながら、著者は伯父二人と伯母二人の生活史を聞きとっていく。
亡くなった伯父との約束を果たすべく書いてみせた、ある家(チベ)の歴史。