『ブラッドランド ヒトラーとスターリン 大虐殺の真実』上下巻 ティモシー・スナイダー
『ブラッドランド ヒトラーとスターリン 大虐殺の真実』上下巻セット
ティモシー・スナイダー 著 / 布施由紀子 訳
筑摩書房 / 文庫判並製 / 上480P、下528P / 各1,600円+税
ウクライナ、ポーランド、ベラルーシ、バルト三国。
この一帯はヒトラーとスターリンによって何度も蹂躙され暴虐の限りが尽くされた。死者およそ1400万。そのに戦闘で亡くなった兵士は含まれない。強制収容所でのガス殺だけではない。
ポーランド知識人を中心的に銃殺した「カティンの森」事件。ソ連・ドイツ双方が、住民一掃を目指してウクライナで展開した「飢餓作戦」。なぜこの地はこれほど理不尽で無慈悲な大量殺人にさらされることになったのか。
公文書館を回り、丹念に記録を掘り起こした歴史家の執念によって20世紀最大の蛮行の全貌が見えてくる。
世界から圧倒的讃辞を集めた歴史学の大著、新版あとがきを付して待望の文庫化。