『首相が撃たれた日に』 ウズィ・ヴァイル
『首相が撃たれた日に』
ウズィ・ヴァイル 著 / 母袋夏生、広岡杏子、波多野苗子 訳
河出書房新社 / 四六判上製 / 248P
行き場のない青年の鬱屈した現実を描き、イツハク・ラビン首相暗殺を予見したと評される表題作のほか、ユダヤ人の聖地を海岸に移設する顛末譚「嘆きの壁を移した男」、2048年にヒトラーとアンネ・フランクのアンドロイドが遭遇する「もうひとつのラブストーリー」など、エトガル・ケレットと並び、イスラエル屈指のストーリーテラーと評される作家の短篇を精選した日本語版オリジナル短篇集。
過酷な過去と現実を生きる若者たちの諧謔とペーソスに満ちた優しき世界。