『レモン石鹼泡立てる』 東直子

『レモン石鹼泡立てる』
東直子 / 共和国 / 四六変型判上製 / 256P

本のなかの世界は、永遠だ。――

多忙な日々のかたわらにある本、大好きな作家や歌人たち、そして旅の思い出。なつかしい風景がよみがえる、待望の書評&エッセイ集。


目次
1  今、そばに居るひと

一人きりではないときの 
佐助に導かれて──谷崎潤一郎『春琴抄』 
「すきま」に生きる永遠の女の子──江國香織『すきまのおともだちたち』
阿寒のカンテラ 
「優雅」は、こんなにもつつましやかに存在するのだ──山田詠美『無銭優雅』 
ロマンティックのマナー 
愛の言葉の記憶──内田百閒『恋文』
夜を生きる恋──岡崎祥久『首鳴り姫』
丁寧に感じ、丁寧に生きること──野中柊『きみの歌が聞きたい』
チャームポイントのマナー 
恋愛の怖さと甘さ──ダン・ローズ『コンスエラ 七つの愛の狂気』 
 

2  小さな光をあつめるように

先に生まれてはきたけれど
玄関先のマナー 
こころに描く「幻」の効力 
薬品の匂い漂うなかで──星新一 
命の輝き──岡本かの子『家霊』 
絵を習う 
昨日、花を買った 
その場のその場、その言葉たち──三崎いしいしんじ祭 
食材のマナー 
ものすごく悲しくて、きれいな光──川上弘美『パレード』 
あたたかい謎──堀江敏幸『めぐらし屋』 
  

3  切なさの先にあるもの

夜明けのマナー 
「なんでもなさ」の残酷さ──江國香織『赤い長靴』 
見えないところのそこが 
冬の動物園にて動物を想う 
ひとしずくの闖入者がもたらすもの──野中ともよ『ぴしゃんちゃん』
白いいどころ 
都市の底の幼虫の眠り──栗田有起『オテル モル』 
ふる時ふる星 
与謝野晶子を演じる者としての与謝野晶子 
 

4  とまどいながら生きていく

生きていくための呪文 
あの日の歌 
「かわいそう」の神髄に迫る──綿矢りさ『かわいそうだね?』 
ひとことのマナー 
特別な興奮──八月の青い空 
官能の内実──井上荒野『雉猫心中』 
沈黙のマナー 
産みどころ 
神秘と理知──萩原規子『これは王国のかぎ』『樹上のゆりかご』 
人間関係のマナー 
「まことの心」に通じる言葉──田辺聖子作品について 
地表の歴史 

 あとがき 

¥1,980

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