『ムービーマヨネーズ』3号
『ムービーマヨネーズ』3号
Gucchi's Free School / B5 / 148Pフルカラー
ムービーマヨネーズの魅力の一つは豪華執筆陣による多彩な論考。音楽とレコード、そしてニューヨークの文 化にも造詣の深い⻑谷川町蔵氏や佐久間裕美子氏による『アザー・ミュージック』の映画評やコラム、田中東 子氏や岡田育氏による、女性と働くこと、または女性と乳首に焦点をあてた『サポート・ザ・ガールズ』の論 考、アメリカにおけるスポーツバーの存在に着目した鈴木透氏のコラムに加え、なんと本秀康氏による特別描 き下ろし漫画「レコスケくん 僕の『アザー・ミュージック』の巻」も収録。また、小津安二郎監督の原節子主 演による紀子三部作を、クィア、フェミニズム批評の観点から評価する可能性を開いた、映画批評家ロビン・ ウッドによる画期的な論文を初邦訳(翻訳:早川由真)。さらには澤部渡(スカート)や岡田拓郎、トクマル シューゴなど総勢 21 名のミュージシャンによる圧巻のディスクレビューも。そのほか、ココナッツディスクや ステレオレコーズなど国内人気レコード店や、松永良平氏(リズム&ペンシル)、#MeToo 以後のハラスメント と映画の関係を捉え返す⻄口想氏によるテキストなど、読みどころ満載の仕上がりとなりました。“ムービーマ ヨネーズ”から読むか、映画から見るか。
ぜひ1冊2作品、あわせて楽しんでいただきたい。