『そこから青い闇がささやき ベオグラード、戦争と言葉』 山崎佳代子
『そこから青い闇がささやき ベオグラード、戦争と言葉』
山崎佳代子 / 筑摩書房 / 文庫判 / 256P
戦争を生きる人々の声を聞く。
空爆下の旧ユーゴスラビアに留まり、詩人が記した
戦火のなかの暮らし、子どもたちのいる情景。
「最初は、死者が名前で知らされる。それから数になる。最後には数もわからなくなる……」。旧ユーゴスラビア、ベオグラード。戦争がはじまり、家、街、友人、仕事……人々はあらゆるものを失っていく。そして、不条理な制裁と、NATOによる空爆がはじまった。日本への帰国を拒み空爆下の街に留まった詩人が、戦火のなかの暮らし、文学、希望を描くエッセイ集。