『代わりに読む人0 創刊準備号』
『代わりに読む人0 創刊準備号』
代わりに読む人 / 四六判並製本カバー付 / 222P
文芸雑誌『代わりに読む人』は年1回刊行していきます。
「読む」ことを通じた思いもよらぬ隣人や異界との出会いを生み、読む/書く人たちの試行錯誤の場となる「公園」を目指します。
今回は創刊号ではなくあえて創刊準備号とし、特集もずばり「準備」としました。
文芸に限らず、アート、科学、実務などにアンテナを伸ばし、ぜひ読んでみたいと思う人びとに準備をテーマに、小説、エッセイ、批評、漫画などを執筆いただきました。
芥川賞作家の小山田浩子さんの短編小説や、『A子さんの恋人』の著者・近藤聡乃さんの創作についてのエッセイ漫画、『ODD ZINE』などの独自の活動を展開する小説家・太田靖久さんや、『アドルムコ会全史』が好評の小説家・佐川恭一さんの短編小説など、これを目当てに手にとってくださるような作品と並んで、偶然であった、とても面白いものを書かれ、多くの人に読まれてほしいと願う人たちに、代わりに読む人ならではの作品を書いてもらっています。
多くの人に興味を持ってもらえるのではないかと思います。
執筆者が読んだ本を紹介する「2021年に読んだ本」には、文学、人文、漫画など、様々な本が集まりました。
さらに、連載・小特集「これから読む後藤明生」では、今年生誕90周年を迎えた後藤明生と新たに出会うきっかけとして、初心者からファン、怪談作家、批評家まで、後藤明生について新鮮な視点で、書いてもらっています。
装画・挿画は代わりに読む人のロゴを描いていただいているアーティストの佐貫絢郁さん。
ほぼ全ページにわたり、佐貫さんのアートワークが置かれていて、佐貫さんの作品集としてもお楽しみいただけます。
ー版元より