『雌犬』 ピラール・キンタナ
『雌犬』
ピラール・キンタナ 著 / 村岡直子 訳
国書刊行会 / 四六判上製 / 176P
これはわたしの犬《むすめ》。
もし何かしたら、殺してやる。
この世から忘れ去られた海辺の寒村。子どもをあきらめたひとりの女が、もらい受けた一匹の雌犬を娘の代わりに溺愛することから、奇妙で濃密な愛憎劇《トロピカル・ゴシック》が幕を開ける……
人間と自然の愛と暴力を無駄のない文体で容赦なく描き切り、世界15か国以上で翻訳され物議をかもしたスペイン語圏屈指の実力派作家による問題作が、ついに邦訳!