『ベルリンは晴れているか』 深緑野分
『ベルリンは晴れているか』
深緑野分 / 筑摩書房 / 文庫判 / 544P
第二次大戦直後のドイツを舞台に迫真の臨場感で描かれた歴史ミステリの傑作
1945年7月、ナチス・ドイツの敗戦で米ソ英仏の4カ国統治下におかれたベルリン。ドイツ人少女アウグステの恩人にあたる男が米国製の歯磨き粉に含まれた毒による不審死を遂げる。米国の兵員食堂で働くアウグステは疑いの目を向けられつつ、なぜか陽気な泥棒を道連れに彼の甥に訃報を伝えに旅出つ――。圧倒的密度で書かれた歴史ミステリの傑作、待望の文庫化!