『早稲田文学 増刊号 家族』
『早稲田文学 増刊号 家族』
早稲田文学会 編 / 筑摩書房 / B6判 / 304P
【総特集】 家族
コロナ禍を経て、あらためて問われつつある「家族」。ことほぎ、呪い、あるいは両極に振れることなく思索にあるための総特集増刊号。
〈対談〉
小川公代+小林エリカ「ケアを見つめ、家族を思う」
〈小説〉
井戸川射子「マイホーム」
松原俊太郎「いえいえ」
温又柔「おりこうさん」
鈴木みのり「ほころび」
石川宗生「野に還る」
〈現代語訳+イラスト〉
雪舟えま+こばやし雪の「この人たちはうちの子です(『今昔物語集・讃岐国人行冥途還来語第十七』より)」
〈論考〉
米村千代「現代社会における「家」」
高橋千晶「赤い暗室 家族を現像する」
森暢平「「眞子さまの恋」から考える近現代の結婚」
佐々木亜紀子「小川洋子の描くケアラーたち――〈家族の私事〉を生きる」
西口想「私たちの「公私」観と、労働と家族をめぐる百年」
田間泰子「リ/プロダクティヴ・ライツをめぐる考察――健全近代家族を超えるために――」
阿古真理「家事と家族」
深海菊絵「創造的な家族実践としてのポリファミリー」
濱田麻矢「母にならない娘たち 二〇世紀中国文学の堕胎と子捨て」
北井聡子「嫉妬と集団――小説『何をなすべきか』における新しい家族の模索――」
有本真紀「家庭と学校の関係小史 「学校的社会化」の視点から」
〈再録小説〉
室生犀星「弄獅」
風間眞一「川沿ひの家」