『鳥は飛ぶのが楽しいか』 チャン・ガンミョン
『鳥は飛ぶのが楽しいか』
チャン・ガンミョン 著 / 吉良佳奈江 訳
堀之内出版 . 四六判並製 / 368P
ソウルのセヨン高校で給食費の横領事件が発覚。
動揺する学生たち、加熱するマスコミ、事態を抑え込もうとする教師たち、迫る大学入試……。
追及の先頭に立つ級友とともにビラまきをおこなった3年生のジェムンは、学校に対する怒りと、大学入試に影響が出ることを心配する母親との間で揺れていた。
不正義に直面したとき、私たちは立ち向かうことができるのだろうか?
大人の不正義をめぐって若者たちのさまざまな思いが交錯する表題作をはじめ、職場、就職活動、フランチャイズ店舗、ストライキ現場などで“希望”を求めて闘う人々が交差する10編の連作小説。
元新聞記者として現代韓国社会のリアルを鋭く見つめてきた気鋭の作家が贈る、闘いと希望の書。