『魂の不滅なる白い砂漠 詩と詩論』 ピエール・ルヴェルディ
『魂の不滅なる白い砂漠 詩と詩論』
ピエール・ルヴェルディ 著 / 平林通洋、山口孝行 訳
幻戯書房 / 四六変型判 / 264P
シュルレアリスムの先駆的存在と知らしめた〈イマージュ〉から孤高の存在へと歩を進めた詩人ルヴェルディ――初期から晩年に至る30篇の「詩」、本邦初訳「詩と呼ばれるこの情動」他「詩論」4篇、E・グリッサンのルヴェルディ論を付したルヴェルディ詩学の核心に迫る精選作品集。
詩にとっての現実とは詩人の魂が本質現実(レエル)をこうして切望する際におこる作用のことになるだろう。書かれた詩は、つまるところ、あらゆる事物を結びつけているもっとも遠ざかった関係についての鋭い感覚が直感から生じる偉大な力と連携して飛翔となりそれだけが作用している、そのような次元にある絶対的な現実をかくも切望した結果でしかないものだ。