『小川洋子の偏愛短篇箱』
『小川洋子の偏愛短篇箱』
小川洋子 編著 / 河出書房新社 / 文庫判 / 360P
この箱を開くことは、片手に顕微鏡、片手に望遠鏡を携え、短篇という名の王国を旅するのに等しい―
十六作品に解説エッセイを付けて、小川洋子の偏愛する小説世界を楽しむ究極の短篇アンソロジー。
収録作品
〈奇〉
「件」内田百閒
「押絵と旅する男」江戸川乱歩
「こおろぎ嬢」尾崎翠
「兎」金井美恵子
〈幻〉
「風媒結婚」牧野信一
「過酸化マンガン水の夢」谷崎潤一郎
「花ある写真」川端康成
「春は馬車に乗って」横光利一
〈凄〉
「二人の天使」森茉莉
「藪塚ヘビセンター」武田百合子
「彼の父は私の父の父」島尾伸三
〈彗〉
「耳」向田邦子
「みのむし」三浦哲郎
「力道山の弟」宮本輝
「雪の降るまで」田辺聖子
「お供え」吉田和子