『パワー・オブ・ザ・ドッグ』 トーマス・サヴェージ
『パワー・オブ・ザ・ドッグ』
トーマス・サヴェージ 著 / 波多野理彩子 訳
KADOKAWA / 文庫判並製 / 352P
1920年代、モンタナ州。快活で賢い兄フィルと地味な弟ジョージは牧場を共同経営する裕福な兄弟だ。ジョージの前に不幸な初婚を経たローズが現れ、二人が結婚したことで、家族に亀裂が入ってゆく。露わになる本心、剥き出しになる人間の弱さ、立ちはだかる西部の論理。そして物語は、衝撃の結末を迎える!美しい大自然のなか、アメリカ社会のタブー、飲酒・人種差別・同性愛に斬り込み、世界の絶賛を得た幻の名作、本邦初訳!