『星のせいにして』 エマ・ドナヒュー
『星のせいにして』
エマ・ドナヒュー 著 / 吉田育未 訳
河出書房新社 / 四六変型判 / 376P
縦196mm 横135mm 厚さ27mm 重さ 399g 376ページ
1918年、アイルランド・ダブリン。スペイン風邪のパンデミックと世界大戦で疲弊しきったこの街の病院に設けられた〈産科/発熱〉病室には、スペイン風邪に罹患した妊婦が隔離されていた。孤軍奮闘する看護師のジュリア・パワーのもとへやってきたのは、秘密を抱えたボランティアのブライディ・スウィーニーと、テロリストと疑われる医師のキャスリーン・リン。死がすぐそばで手招きする、急ごしらえの小さな一室で、彼女たちは生命の尊厳を守るために闘いつづけた――
「今」を突き刺す、痛切で強靭なパンデミック・ケアギバー小説の金字塔。