『掠れうる星たちの実験』 乗代雄介
『掠れうる星たちの実験』
乗代雄介 / 国書刊行会 / 四六判上製 / 312P
サリンジャーの戦争体験と柳田國男の恋。終生秘められた「実験」の記憶から、文学への態度において不思議なほど似通う二人が追い求めた〈生きた「もの」〉を透視する驚異の批評。
第162回芥川賞候補作『最高の任務』に続く〝阿佐美家サーガ〟の特異点「フィリフヨンカのべっぴんさん」を含む書き下ろし/単行本未収録の掌編9本(総120枚)、実感に向かって書くこと、〈生きた「もの」〉の痕跡が「残される」ことをめぐる書評28編を併録。