『地上で僕らはつかの間きらめく』 オーシャン・ヴオン
『地上で僕らはつかの間きらめく』
オーシャン・ヴオン 著 / 木原善彦 訳
新潮社 / 四六変型判 / 296P
読み書きできない母に綴った僕の真実――。ベトナム系詩人の才能迸る初小説。幼い僕を連れ、母は祖母と共に太平洋を渡った。戦争に人生を狂わされた祖母と、新天地アメリカでの生活に翻弄される母。二人の苦難は少年の僕にも影を落とすが、ある年上の少年との出会いによって、僕は初めて、生きる歓びを知る――。アメリカ文学の新たな才能による痛みと美しさに満ちた自伝的長篇。