『カモガワGブックス』vol.3 〈未来の文学〉完結記念号
『カモガワGブックス』vol.3
〈未来の文学〉完結記念号
カモガワ編集室 / A5版並製 / 166P
海外文学レビュー誌。
第3号となる今号では、海外SF叢書〈未来の文学〉(国書刊行会)完結を記念し、全レビュー/評論/コラム/未邦訳短編/関係者エッセイ/トリビュート創作などを掲載。
○目次
・〈未来の文学〉全レビュー :
蟹味噌啜り太郎/空舟千帆/鯨井久志/呉衣悠介/坂永雄一/桃山千里/鷲羽巧/xcloche ジーン・ウルフ、アルフレッド・ベスター、サミュエル・R・ディレイニー、R・A・ラファティらによる錚々たる名作群を集めた叢書〈未来の文学〉全19作(+未刊行作品1作)をまるっと全レビュー。
・未邦訳短編翻訳 ジョン・スラデック&トマス
・M・ディッシュ「超巨大ホットドック」(鯨井久志訳) 本邦未邦訳にして、〈未来の文学〉収録作家2人(スラデックは未刊)による、パニックホラーSF短編。人食い巨大ホットドックが出ます。
・イベントレポート 〈未来の文学〉完結記念トークショーレポ:編集部 7月に本屋B&Bにて行われた『海の鎖』刊行&〈未来の文学〉完結記念トークショー(大森望×橋本輝幸×樽本周馬×柳下毅一郎)の模様をレポート。
・コラム 『ゴーレム100』の超絶翻訳を原文と比較して検証してみた:鯨井久志 タイポグラフィや言語実験の嵐で、〈未来の文学〉きっての奇書と名高いアルフレッド・ベスター『ゴーレム100』の渡辺佐智江訳を、原文と比較して検証。結論は……ガチでした。
・エッセイ 〈未来の文学〉とわたし :若島正/柳下毅一郎/渡辺佐智江/山形浩生/酉島伝法/橋本輝幸/水上志郎(竹書房) 翻訳者・編者・作家など、様々な形で〈未来の文学〉と関わりのある方々からの特別エッセイ寄稿企画。
・創作 〈未来の文学〉トリビュート :茂木英世/鷲羽巧/呉衣悠介/巨大健造/坂永雄一 ラファティ、ウルフ、ディッシュ、ディレイニーetc……。〈未来の文学〉を彩った名作たちを、現代でトリビュート。 収録内容:世界の穴は世界で(茂木英世)、返却期限日(鷲羽巧)、イルカと老人(呉衣悠介)、ピンチベック(巨大健造)、衣装箪笥の果てへの短い旅(坂永雄一)
・評論 ジョン・スラデック『ロデリック』を読む――自閉症スペクトラムとして見るロデリック――:鯨井久志 ジョン・スラデックの〈ロボットSF最高傑作〉を、精神病理学的観点から読み解く。
・編集後記
・奥付