『夜、僕らは輪になって歩く』 ダニエル・アラルコン
『夜、僕らは輪になって歩く』
ダニエル・アラルコン 著 / 藤井光 訳
新潮社 / 四六変型判 / 384P
伝説の小劇団の公演旅行は、小さな噓をきっかけに思わぬ悲劇を生む――。内戦終結後、出所した劇作家を迎えて十数年ぶりに再結成された小劇団は、山あいの町をまわる公演旅行に出発する。しかし、役者たちの胸にくすぶる失われた家族、叶わぬ夢、愛しい人をめぐる痛みの記憶は、小さな噓をきっかけにして、波紋が広がるように彼らの人生を狂わせ、次第に追いつめていく――。ペルー系の俊英が放つ話題作。