『ピアノ調律師』 M・B・ゴフスタイン
『ピアノ調律師』
M・B・ゴフスタイン 作 / 末盛千枝子 訳
現代企画室 / B5変上製 / 72P
人生で自分の好きなことを仕事にする以上に、幸せなことがあるかい?
鍵盤をひとつずつ叩いて、まるで聴診器を当てるように、悪いところはないか、聞いてあげているのです。女の子はそれを仕事にしようと思いました。
デビー・ワインストックは、活発でがんばり屋さんの女の子です。彼女にとって、ピアノを調律する音は、もうそれだけで、他のどんな音楽よりも最高に美しい音でした。
デビーのおじいさんのルーベン・ワインストックは世界一のピアノ調律師です。仕事に厳しく、そしてデビーをとても愛している、素晴らしい人です。デビーはそんなおじいさんのような調律師になる決心をしました。