『烈しく攻むる者はこれを奪う』 フラナリー・オコナー
『烈しく攻むる者はこれを奪う』
フラナリー・オコナー 著 / 佐伯彰一 訳
文遊社 / 四六判並製 / 300P
アメリカ南部の深い森の中、狂信的な大伯父に連れ去られ、預言者として育てられた少年の物語。
人間の不完全さや暴力性を容赦なく描きながら、救済や神の恩寵の存在を現代に告げる、素晴らしい小説を生み出したフラナリー・オコナー。本書は、惜しくも39歳で夭折したオコナーが遺した長篇小説だ。
人間の尊厳や精神の高みを描ききる傑作として、多くの方に読んでいただきたい一冊。
翻訳は佐伯彰一氏。オコナーの硬質な持ち味を伝える名訳。