『ワンダーボーイ』キム・ヨンス
『ワンダーボーイ』
キム・ヨンス 著 / きむ ふな 訳
CUON / 四六判並製 / 368P
1984年、父親の運転するトラックで事故に遭った一人の少年。奇跡的に一命をとりとめた彼は、事故をきっかけに、人の心の声が聴こえるという特殊能力もった。その存在と能力はやがて、軍部によって政治利用されるようになり……
政治によって民衆の命と権利が軽々と踏みにじられたあの時代。遺された人々の哀しみと未来への眼差しを、15歳の少年を通して、寓話のように戯画化した作品。