『たそがれ / J・ロバート・レノン』 柴田元幸×トウヤマタケオ
J・ロバート・レノン『たそがれ』
柴田元幸×トウヤマタケオ / ignition gallery / ジュエルケース / 32Pブックレット付
収録曲数:9曲
小説:J・ロバート・レノン/柴田元幸 訳 / ライナーノーツ:柴田元幸
ドローイング:nakaban / デザイン:横山雄
録音/ミックス/マスタリング:甲田徹
曲目:
1.coda 2. 道順 3.軍服 4.Sofia 5.紅茶
6.クーポン 7.たそがれ 8.短さ 9.追伸
■たそがれについて
翻訳家・柴田元幸にとって、音楽家・haruka nakamuraとコラボレーションしたアルバム、ブライアン・エヴンソン『ウインドアイ』に続き、朗読と音楽によるセカンドアルバムとなります。
『たそがれ』は、2018年10月に兵庫県・篠山にあるrizmで開催した、柴田元幸とランテルナムジカのライブを音源化したものです。
ランテルナムジカは、音楽家・トウヤマタケオと画家・nakabanによる幻燈ユニット。CD化にあたり、ライブでnakabanが描いたドローイングを、アルバムアートワークに採用しました。
柴田元幸の朗読とトウヤマタケオの音楽によるJ・ロバート・レノンの短篇6作品のセッションに、トウヤマタケオのソロ3曲をくわえた全9曲で、J・ロバート・レノンの世界観を表現しています。
■J・ロバート・レノン、収録作品について
J・ロバート・レノンはアメリカの小説家で、現在、コーネル大学で創作と英文学を教えています。
CDに収録した「道順」「軍服」「紅茶」「クーポン」「たそがれ」「短さ」の6作品は、Pieces for the Left Hand: 100 Anecdotesと題された100篇の短篇から成る本に収められています。
「道順」「軍服」は柴田元幸が責任編集の文芸誌『MONKEY vol.2』に収録されており、その他の4作品は本邦初訳です。
100篇の中から、柴田元幸が最も愛する6作品を選びました。
J・ロバート・レノンの世界観について、柴田元幸が自身のライナーノーツで以下のように述べています。
“どの作品もユーモア(光)とメランコリー(影)が織り交ぜられていて、配分はそれぞれ違うが(たとえば「軍服」はユーモア主流だし、「紅茶」はメランコリー中心)、両者のごく自然な絡み合いが、作品を再読・再聴に耐えるものにしている”
このレノンの世界観は、トウヤマタケオの世界観とも通じるものだと思います。昼でも夜でもない“たそがれ”の優しさとさみしさを、朗読と音楽によって体感してもらえたらと思っています。
■ブックレットについて
CDには、柴田元幸訳によるJ・ロバート・レノンの短篇6作品と、ライナーノーツを収録した32ページのブックレットが付いています。
CDを聴きながら小説を読むことも、CDだけ聴くことも、小説だけ読むことも、できます。何度でも、再読・再聴し、柴田元幸が翻訳する時に聴いていたJ・ロバート・レノンのボイスを、楽しんでもらえたら嬉しいです。
(版元サイトより)