『フラナリー・オコナー全短篇』上下巻
『フラナリー・オコナー全短篇』上下巻
フラナリー・オコナー 著 / 横山貞子 訳
筑摩書房 / 文庫判並製 / それぞれ448P
フラナリー・オコナーは難病に苦しみながらも39歳で亡くなるまで精力的に書き続けた。その残酷なまでの筆力と冷徹な観察眼は、人間の奥底にある醜さと希望を描き出す。キリスト教精神を下敷きに簡潔な文体で書かれたその作品は、鮮烈なイメージとユーモアのまじった独特の世界を作る。個人全訳による全短篇。
上巻は短篇集『善人はなかなかいない』と初期作品を、下巻は死後刊行の短篇集『すべて上昇するものは一点に集まる』と後期作品2点、年譜、訳者あとがきを収録。